7月の後半くらいになると、山好きの人は「うるいの花」を採りに行くのだ。
花といってもつぼみの段階のもの。
うるい自体は春先になるとみんなが山へ採りに行く。でもその時に全部採ってしまわないで、少し残しておいて、7月後半になると再度山へ採りに行く。
そこには花が咲く前のつぼみの段階のものが出ている。それを収穫するのだ。
うるいの葉の部分だと、「おひたし」にして食べることが多い。たまに「油炒め」にして食べることもあるが、ダントツに「おひたし」にすることが多いのではないかと思う。
でも、今回は「お味噌汁」に入れてみることにした。
味噌との相性がいいのは知っていたので、試す価値ありとみたからだ。
うるいの花だけではちょっと淋しい感じがあったので、何か他の具も入れてみようと考えた。わかめ・しいたけなどのキノコ類・ねぎ・ふ・とうふなどいろいろ考えたが、あっさりしたうるいのことを考えると油揚げしかないと思った。
油抜きはほとんどせずに鍋に投入。
先に入れて湯がいてあるうるいは、本当に鮮やかな緑色を発色させ鍋の中で踊っているようにみえる。
煮干しで出汁をとり、白みそをといてみるとなんとも言えぬいい香り。
うるいの花の部分はちょっぴり苦味があるものの、茎の部分はしゃっきりしておいしい。はっきり言ってこんなにお味噌汁とマッチするとは思わなかったから正直驚いた。
やっぱりお味噌汁にして大正解!
山で収穫した際は、ぜひ試してみてくださいね。
≪材料≫
・うるいの花(5本くらい)
・油揚げ(1~2枚:お好みで)
・煮干し(3本くらい)
・みそ(適量:白みそだとなおいい)
・塩(適量)
≪レシピ≫
① 鍋に水をはり、煮干しを入れて火にかける。
② うるいの花と油揚げを食べやすい長さに切っておく。
③ 鍋の水が沸騰する前に切ったうるいの花を鍋に入れる。
④ うるいの花が綺麗な緑色になり始めたら、切った油揚げを鍋に入れる。
⑤ 鍋がぐつぐつしてきたら、煮干しを取り出し味噌を溶かし入れる。
⑥ 味見をして、薄いようなら塩を適量入れて味をととのえてできあがり。
山で見つけられなかった場合は、道の駅に置いている場合があるので、チェックしてみた方がいいと思う。
でも、「うるいの花」は知る人ぞ知るものなので、今回見つけることができた私はラッキーだったと思う。